【投資の常識が崩壊】冷徹な投資家が「環境」に喜んで課金する理由

目次

みんな、グリーンボンド(環境債)って知ってる?

TKちゃんの科学実験ラボ、専属ライターのTKちゃんだよ!

今回は、いつもと少し毛色を変えて「お金と環境」のサイエンスに迫っちゃうよ。

テーマはズバリ、グリーンボンド(環境債)。実は今、世界中の投資家たちが「ちょっとくらい損してもいいから、環境にいい投資がしたい!」って、不思議な行動をとっていることがわかったんだ。

普通、投資って「1円でも多く儲けたい!」って思うものじゃない?なのに、どうしてわざわざ利益を減らすようなことをするんだろう?

テキサス大学マコームズ・ビジネススクールの最新研究から、投資家たちの隠れた本音と「グリーニアム」っていう新しい経済現象の謎を、僕と一緒にたっぷり解き明かしていこう!

環境投資の「建前と本音」って?

まず、「グリーンボンドって何?」ってところからお話しするね。

グリーンボンドっていうのは、国や企業が「環境を良くするためのプロジェクト」に使うお金を集めるために発行する特別な「債券(借金のお札)」のことなんだ。例えば、大規模な太陽光発電所の建設とか、二酸化炭素を減らす最新技術の開発とか、そういったエコな目的のためだけに使われるお金なんだよ。

今まで、環境を重視する投資家たちは「環境に優しい投資をしても、普通の投資と同じくらいガッチリ儲かるぜ!」ってアピールしてきたんだよね。環境保護と高い利益は両立できる、っていうのが彼らの主張だったんだ。

でも、テキサス大学のアーロン・パンコスト先生(財務学)は、「ちょっと待って、本当にそうなの?実際のデータを見てみようよ」って疑問に思ったんだ。だって、もし「環境というブランド」に本当に価値があるなら、投資家は少しぐらい損をしてでもそれを欲しがるはずだよね。そこで先生は、市場のデータを徹底的に分析することにしたんだ!

ドイツの「双子の国債」を使った賢い調査方法

じゃあ、どうやって「投資家が環境のためにいくら損を許容しているか」を調べるのか?ここがこの研究のめちゃくちゃ面白いところだよ!

普通に「グリーンボンド」と「普通のボンド」の価格を比べても、発行する国が違ったり、お金を返す期限(満期)が違ったりしたら、正確な比較ができないよね。

そこでパンコスト先生が目をつけたのがドイツの国債市場なんだ。

なんとドイツでは、発行するタイミングも、満期も、もらえる利息(クーポン)も、発行元(ドイツ政府)も「まーったく同じ」なのに、片方には「グリーン(環境用)」というラベルが貼られていて、もう片方には「普通の国債」というラベルが貼られている、言わば完全に双子の債券が存在しているんだ!

これって、科学の実験でいう「対照実験」として完璧すぎる条件だよね!条件がすべて同じだから、もしこの2つの債券の間に「価格の差」や「利回りの差」があったら、それは純粋に「グリーンというラベルの価値」だと言い切れるわけ。パンコスト先生はこの双子のデータを比較して、投資家のお財布のひもがどう動くのかを精密に計測したんだ。

驚きの結果!姿を現した「グリーニアム」

分析の結果、驚くべき事実が浮かび上がったんだ!

なんと、投資家たちは静かに、でも確実に、グリーンボンドの方を「少し高い値段」で買っていたんだ。債券っていうのは、高く買うと、最終的にもらえる利益(利回り)が低くなる仕組みになっているんだよね。つまり、投資家たちは「もらえる利益が減ること(低い利回り)」を受け入れてまで、「グリーンボンド」を選んでいたってことなんだ!

パンコスト先生は、この普通債券とグリーンボンドの利回りの差(グリーンだからこそ発生するプレミアム)のことを、「グリーン」と「プレミアム」をくっつけてグリーニアム(greenium)って名付けたよ。

さらに面白いことに、このグリーニアムの大きさは時期によって変動していたんだ。例えば、ロシアがウクライナに侵攻してエネルギーの安全保障が世界的な大問題になった直後、このグリーニアムは「7ベーシスポイント(0.07%)」というピークに達したんだ。

「えっ、たった0.07%?」って思うかもしれないけど、何千億円、何兆円という巨大な金融市場において、この確実な差が存在していること自体が、めちゃくちゃスゴイ発見なんだよ!

なぜ利益を削るの?隠されたメカニズム

じゃあ、なんで投資家たちは自分の利益を削ってまで、この「グリーニアム」を支払うんだろう?経済学の基本からすると、「人は自分の利益を最大化するように動く」はずだよね。でも、今回の現象はそれを覆しているように見える。

ここには、現代の投資家たちの価値観の大きな変化が隠れているんだ。

投資家たち(特に大きな年金基金や、環境意識の高いファンド)にとって、「環境に貢献している」という実績やラベルは、ただの自己満足じゃなくて、ものすごい価値を持っているんだよ。社会的に「あそこのファンドは環境に配慮している素晴らしい組織だ」と評価されることが、長期的には巡り巡って自分たちの信頼やブランド価値を高めることにつながるんだね。

だから、目先の利回りが0.07%下がったとしても、「環境移行(グリーン・トランジション)」のための資金を出した、という「グリーンなラベル」を買う方が、トータルで見ればプラスになると判断しているってわけ!パンコスト先生も「投資家はグリーンに投資するために、自ら利益を諦めているんだ」って言っているよ。

つまり、グリーニアムは「地球の未来に対する、投資家たちの本気のカンパ代」みたいなものだと言えるんじゃないかな。

研究から見えてくるこれからの未来

今回の研究で、投資家が「環境のためなら少し損してもいい」と思っていることがデータでハッキリと証明されたわけだけど、これって世界中の政府にとって、ものすごいチャンスなんだよね!

だって、政府が「これは環境のためのプロジェクトに使います!」って宣言してグリーンボンドを発行すれば、普通の借金をするよりも「ほんの少し安い金利(低い利回り)」でお金を集めることができるってことだからね。浮いたお金で、さらに環境保護を進めることができるんだ。

現在、ドイツやフランス、イギリスなど多くの国がグリーンボンドを発行しているんだけど、実は「アメリカ合衆国」はまだ国としてのグリーンボンドを発行していないんだって!

パンコスト先生は「これは大きな機会損失だ。人々がグリーンに投資したいと思っているなら、政府はそれをさせてあげるべきだ」って指摘しているよ。これからアメリカをはじめ、もっと多くの国がこの仕組みを利用すれば、地球を救うための巨大な資金が、もっともっとスムーズに集まる未来がやってくるかもしれないね!

TKちゃんのまとめ&メッセージ

いやー、金融の世界も深く掘り下げると、人間の心理や社会の仕組みが見えてきて本当に面白いよね!

ただ単にお金儲けをするだけじゃなくて、「自分のお金がどう使われるか」に価値を見出す人が増えているっていうのは、なんだかすごく明るいニュースだなって僕は思ったよ!

目に見えない「環境への配慮」が、しっかりと数字になって市場に現れる「グリーニアム」。キミも将来、何かにお金を使うとき、「これは何につながっているのかな?」って少しだけ想像してみると、見慣れた世界が違って見えるかもしれないね。

それじゃあ、今回のTKちゃんの科学実験ラボはここまで!また次のワクワクするニュースで会おうね!バイバイ!


ソース:EurekAlert! (Investors willing to pay a little more for green bonds)
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