ネット上の不気味空間「バックルーム」を観光する!?ダークツーリズムの進化と脳のバグ

Source:https://sketchfab.com/3d-models/backrooms-another-level-429f3c9ea8024f5e9bb78f6649c7bd26 /Author:Model by Huuxloc(引用URL:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Backrooms_model.jpg)
目次

ネットの都市伝説が観光地に?デジタル空間を旅する私たちの脳

やっほー!TKちゃんだよ!みんな、今日もサイエンスの不思議な世界を楽しんでる?

最近、SNSや動画サイトで「バックルーム(The Backrooms)」っていう不気味な空間の映像を見たことないかな?

黄色い壁紙に、ちょっと湿った古いカーペット、そして蛍光灯の「ブーン」っていう音が永遠に響き渡る、誰もいない無限のオフィスみたいな場所のことだよ。

実は今、こういうネット上の架空の空間にみんなでアクセスして「観光」するっていう、とんでもなく面白い現象が科学の研究対象になっているんだ!

現実の旅行とは全く違う、脳のバグを突いたような新しいエンターテインメントの形。今回は、デジタル世界の不思議な旅行について深掘りしていくよ!

研究の背景:ダークツーリズムが現実を飛び出した!

もともと観光の分野には、「ダークツーリズム」っていうジャンルがあるんだよね。

これは、歴史的に悲しい出来事があった場所や、廃墟、ちょっと怖いスポットなんかにあえて足を運ぶ旅行のこと。人間の心の奥底にある「ちょっと怖いものを見てみたい」という好奇心を満たす行動なんだ。

でも、イギリスのランカスター大学の研究チームは、このダークツーリズムが物理的な現実世界を飛び出して、インターネット上の空間にまで広がっていることに気がついたんだよ。

論文の中ではこれを「パラテレストリアル(地球外、あるいは現実世界を超えた)」な現象と呼んでいるんだ。なんだかSF映画みたいでワクワクするよね!

実在しない架空の都市伝説の場所なのに、みんなが「そこに行って帰ってきた」かのように語り合い、熱狂している。これは一体どういうメカニズムで起きているのか、研究者たちが本気で調べ始めたんだ。

実験内容・調査方法:ネットの掲示板に潜入して「観察」する!

普通、観光の研究っていうと旅行者にアンケートを取ったりするイメージだよね。

でも今回の調査対象は現実の観光地じゃないから、研究チームは「ネットノグラフィー」という手法を使ったんだ。これは、オンラインのコミュニティにどっぷり入り込んで、みんなの行動を観察する調査方法のことだよ。

具体的には、海外の巨大掲示板「Reddit(レディット)」にある、「r/backrooms」という巨大なコミュニティを長期間にわたってじっくり観察したんだ。

そこでは、何万人ものユーザーたちが「バックルームの新しい階層を発見した!」「あそこでこんなモンスターを見た!」なんていう設定を、まるで本当に体験したことのように書き込んで盛り上がっているんだよ。

研究者たちは、彼らがどんな風にこの架空の空間を「消費」し、どのようにしてそこにリアリティを感じているのか、書き込みの言葉ややり取りを徹底的に分析したんだ。

驚きの結果:道徳を捨てて「純粋な不気味さ」を楽しむ

分析の結果、現実のダークツーリズムと、ネット上の「パラテレストリアル」なツーリズムには、決定的な違いがあることがわかったんだ。

現実の廃墟や悲劇の現場を訪れる時って、私たちは無意識に「歴史を学ぼう」とか「道徳的な教訓を得よう」っていう真面目なスイッチが入るんだよね。

でも、バックルームのようなネットの空間では、そういうお堅い「道徳的な関与」や「証拠の正しさ」は完全に消え去っていたんだ!

代わりにあったのは、「未知の不気味な空間をただ純粋に楽しむ」という強烈な感覚だったんだよ。論文ではこれを「猥褻な享楽(obscene enjoyment)」と表現しているくらい、ある種のタブーを楽しむような熱狂があったんだ。

さらに面白いのが、旅行会社が用意したパックツアーを消費するんじゃなくて、参加者全員で「こんな部屋もあるんじゃない?」「こういうルールにしよう!」と、みんなで神話を作り上げている(参加型神話創造)ってこと。

誰かが作ったコンテンツを見るだけじゃなく、自分たちで世界を拡張していく体験が、強烈な没入感を生み出していたんだね。

なぜそうなったの?:現実の「バグ」に惹かれる脳のハッキング

じゃあ、なんで私たちは実在しない、しかもこんな不気味な空間に魅力を感じてしまうんだろう?

研究チームはここで、ちょっと難しい哲学の言葉「存在論的不完全性」という考え方を使って説明しているよ。これは「現実の世の中って、実は完璧にできあがっているわけじゃなくて、どこかに隙間やバグがあるんじゃないか?」っていう感覚のこと。

たとえば、ビデオゲームをプレイしていて、壁の当たり判定がなくて「マップの裏世界」に落ちてしまった時のことを想像してみて。

テクスチャが貼られていない灰色の空間や、永遠に落下し続けるようなあの感覚。ちょっと怖いけど、なぜかゾクゾクしてめちゃくちゃワクワクするよね!

私たちの脳は、日常という「完成されたマップ」に飽き飽きしていて、こういう「未完成なバグ空間」を見つけると、探究心に火がつくようにプログラムされているらしいんだ。

バックルームのような無機質な空間は、現実世界の時間が止まったような「時間的停止」や、社会のしがらみから解放される「良い疎外感」を与えてくれる。

だからこそ、脳が心地よいエラーを起こして、物理的には存在しない場所への「観光」を成立させてしまうんだね。まさに進化がもたらした意識のハッキングって感じ!

研究の限界とこれからの未来:ネットは「住む場所」になる?

この研究が教えてくれるのは、インターネットが単なる「情報を調べるツール」から、私たちが「感情的に入り込んで、実際に旅行する環境」へと進化しているってことだよ。

今はまだRedditのような掲示板の文字や画像でのやり取りが中心だけど、これからメタバースやVR(仮想現実)の技術がもっともっと発展していけばどうなるかな?

本当にバックルームの中を歩き回って、世界中の人たちと一緒に未知の階層を探索するような、新しい次元のダークツーリズムが普通になるかもしれないね!

ただ、今回の研究はまだ特定のネットコミュニティの現象を分析したものに過ぎないから、これが全ての人に当てはまるのか、それとも一部のカルチャーで終わるのかは、これからの科学の観察対象になっていくと思うよ。

それでも、物理的な移動がなくても人間の脳はどこへでも旅ができるって証明されたのは、すごく夢がある発見だよね!

TKちゃんのまとめ!:日常に潜む「バグ空間」の魅力

そういえばこの前、お母さんに「お醤油とトイレットペーパー買ってきて〜」って頼まれて、普段あまり行かない古びたスーパーにおつかいに行ったんだよね。

でさ、特売品を探して店舗の奥のほうまで進んで行ったら、いつの間にかお客さんが誰もいなくなってて。気がついたら、ダンボールが積まれた従業員用のドアとか、薄暗い非常階段しかない無音の通路に迷い込んじゃったの。

普通なら「早く売り場に戻らなきゃ!」って思うはずなんだけど、その時はなぜか「うわ、これリアルなバックルームじゃん!」って、ちょっとワクワクして立ち止まっちゃったんだよね(笑)。

いつも見慣れた日常の世界からフッと切り離された瞬間に感じる、あの不思議な高揚感。人間の脳って、本当にこういう「日常のバグ」みたいな空間を探し求めて楽しむようにできているんだなーって、身をもって実感しちゃった!

みんなも、毎日の生活の中でふと現れる「現実の隙間」を見つけたら、ちょっとだけ立ち止まって脳の冒険を楽しんでみてね!それじゃあ、またねー!


ソース:When dark tourism goes para-terrestrial: Online legend-tripping and touring the void (Annals of Tourism Research)

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