空気と電気で食糧を作る!?CO2からビタミンやタンパク質を生み出す「微生物工場」の正体
やっほー!みんな、サイエンスの面白いニュースを探検する時間だよ。僕、TKちゃん!
みんなは「ご飯を食べる」って言ったら、畑で採れた野菜や牧場で育ったお肉を想像するよね?でも、もしかしたら近い将来、空気(二酸化炭素)と電気だけで作られた食べ物が食卓に並ぶかもしれないんだ!
まるでSF映画の錬金術みたいだけど、実はこれ、最先端の微生物研究でマジメに検討されている「Power-to-Food(電力から食糧へ)」っていう超技術。今回は、そのシステムが本当にビジネスとして成り立つのかを計算した、めちゃくちゃ興味深い論文を紹介するね!
研究の背景:迫り来る食糧危機と「隠れ栄養失調」の恐怖

そもそも、なんで空気や電気から食べ物を作らなきゃいけないの?って思うかもしれないけど、それにはすごく深刻な理由があるんだ。
世界の人口はどんどん増えていて、2050年までにタンパク質の需要が今より70%も増加するって予測されているんだよ。でも、これ以上農地を広げたり、大量の水を使って家畜を育てたりするのは、地球の資源的に限界が来ているんだよね。
さらに問題なのが「隠れ栄養失調」と呼ばれる現象。カロリーは足りているのに、ビタミンやミネラルといった微量栄養素が不足している状態のことだよ。例えば葉酸などのビタミンが足りないと、体のいろんな機能がうまく働かなくなって、成長や健康に影響が出ちゃうって科学的に言われているんだ。
そこで科学者たちが目をつけたのが、広大な土地も大量の水も必要としない、「微生物を使ったタンパク質(酵母バイオマス)」の生産システムなんだ!
実験内容・調査方法:電気とCO2で酵母を育てる「2段階錬成システム」の経済性チェック

今回紹介する論文では、この微生物を使った生産工場が「工業スケールで本当に儲かるのか?実用化できるのか?」という経済性を徹底的にシミュレーションしたんだよ。
想定したのは、なんと1,750立方メートルという巨大なバイオリアクター(微生物を培養するタンク)を持つ工場!システムは大きく分けて2つのステップで進むんだ。
第1段階では、再生可能エネルギーで作った電気を使って水を水素と酸素に分解し、集めたCO2(二酸化炭素)と一緒に特定の細菌に食べさせて「酢酸」を作り出すの。
そして第2段階で、その酢酸をエサにして「酵母」を大量に育てるんだ!育った酵母は、タンパク質やビタミン(葉酸など)がたっぷりと詰まった「酵母バイオマス」になるってわけ。
2つのモデルでコストを計算!
研究チームは、この酵母の使い道として2つのモデルを想定して、それぞれコストを計算したよ。
1つ目は「Power-to-Vitamin (PtV)」モデル。これは、酵母をビタミンなどのサプリメント感覚で、1日15グラム未満だけ食べる想定のシステムだよ。
2つ目は「Power-to-Protein (PtP)」モデル。こっちは、代替肉みたいにメインのタンパク質源として、1日15グラム以上ガッツリ食べることを想定したシステムなんだ。
驚きの結果:ビタミンを作る「PtV」は超優秀!でもタンパク質の「PtP」には壁が…!?

シミュレーションの結果、この2つのモデルでビジネスとしての「成功度」にかなり大きな違いが出ることがわかったんだ!
まず、サプリメントとして生産する「PtVモデル」はめちゃくちゃ優秀!1年間に約3万トンのCO2を使って、約1万3000トンの酵母バイオマスを生産できる計算になったんだ。
これだけで、なんと560万人分の1日あたりの推奨葉酸量をまかなうことができるっていうから驚きだよね!生産コストも抑えられていて、ビジネスとして十分に成り立つ可能性が高いことが証明されたんだよ。
ところが、ガッツリ主食として食べる「PtPモデル」の方は、少し厳しい結果になっちゃった。製品の最小販売価格が高くなってしまい、高い値段で売ったとしても投資したお金を回収するのに7年もかかってしまうことが判明したんだ。利益を出すハードルがかなり高いみたい。
なぜそうなったの?:鍵を握るのは「核酸除去」コストと酵母のメカニズム!

同じように酵母を作っているのに、どうして食べる量が変わるだけでこんなにコストに差が出ちゃうの?その最大の理由は、細胞の仕組みと「核酸(DNAやRNA)」の存在にあるんだ。
微生物や酵母の細胞の中には、遺伝情報を持つ核酸がたくさん含まれているんだよね。人間がこの核酸を大量に摂取しすぎると、体内で分解されるときに尿酸がたくさん作られて、痛風などのリスクにつながるって生物学的に言われているんだ。
だから、代替肉みたいに大量に食べる「PtPモデル」の場合は、出荷する前に酵母から核酸を減らすための「熱処理工程」をわざわざ追加しなくちゃいけないの。この巨大なタンクを加熱するためのエネルギー代や設備費が、とんでもなく莫大になっちゃうんだよね。
一方で、サプリとして少量(1日15グラム未満)しか食べない「PtVモデル」なら、元々含まれている核酸の量も安全な範囲に収まるから、この熱処理工程をまるまるスキップできちゃう!だから安く、効率よく作れるってわけ。細胞のメカニズムが、ダイレクトに工場のコストに直結しているなんて、なんだか面白いよね!
研究の限界とこれからの未来:電気代が安くなれば「空気からご飯」が当たり前になるかも!?
じゃあ、タンパク質を大量生産する「PtPモデル」はもうダメなのかというと、全然そんなことはないよ!
今回のシミュレーションでわかったのは、このシステムのコストの大部分が「電気代」に依存しているということ。つまり、太陽光発電や風力発電みたいな再生可能エネルギーがもっと普及して、電気代がガクンと安くなれば、熱処理のコストも下がってPtPモデルも一気に現実味を帯びてくるんだ。
今はまだビタミンや一部のタンパク質を補うレベルだけど、技術がもっと進めば、砂漠のど真ん中や、ひいては宇宙空間でも「空気と電気から完全栄養食を作り出す」なんて未来が来るかもしれない。人間の科学力って本当に底知れないよね!
TKちゃんのまとめ!:スーパーのお惣菜コーナーに「空気から作ったお肉」が並ぶ日
今日、お母さんに頼まれて近くのスーパーへ夕飯の豚肉を買い出しに行ってきたんだけどね。特売コーナーでパック詰めされたお肉をカゴに入れながら、「これが将来、全部タンクの中で空気と電気から作られたものに変わるのかなぁ」って、ふと思っちゃった。
もしそうなったら、産地偽装の心配もないし、天候で値段が跳ね上がることもなくなるから、お小遣いでやりくりする僕たちにとっても嬉しいかもしれないね!ただ、「今日の夕飯は風力発電100%の特上酵母ハンバーグよ!」って言われたら、ちょっとだけ未来の味がしすぎて戸惑っちゃうかも?でも、そんな時代が来るのが今から待ち遠しいな!
それじゃあ、今回のサイエンス探検はここまで!また面白いニュースを見つけたらみんなにシェアするから、楽しみに待っててね!
ソース:Power-to-Vitamins or Power-to-Protein: An evaluation of the integrated system at an industrial scale from techno-economic perspectives | PNAS

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