群れの危機を救うのは誰だ!?ハチの社会に見るカオスと協力のサイエンス
やっほー!サイエンス大好きなTKちゃんだよ!みんな、今日もワクワクする科学のニュースを持ってきたよ!
キミは「ハチの社会」って聞くと、どんなイメージを思い浮かべる?女王バチが絶対的なリーダーとして君臨して、働きバチたちが文句も言わずに規則正しく働いている……そんな完璧に統制された社会を想像しないかな?
でもね、自然界って僕たちが思っている以上にドラマチックで、時には信じられないような大混乱が起きることもあるんだ。今回は、トップがいなくなったハチの社会で一体どんなカオスなサバイバルが繰り広げられるのか、最新の研究を紹介するね!
研究の背景:絶対的リーダーの喪失と残されたハチたちの権力闘争
今回の主役は、カリブ海などの熱帯地域に住んでいる「ポリスチス・カナデンシス(熱帯アシナガバチ)」という種類のハチだよ。
このハチたちの社会では、一匹の強力な女王バチがコロニー(群れ)を支配して、繁殖をコントロールしているんだ。でも、実は他のメスの働きバチたちも、完全に卵を産む能力を失っているわけじゃないのが最大のポイントなんだよね。
じゃあ、もしその絶対的リーダーである女王バチが突然いなくなっちゃったら、一体どうなると思う?なんと、「次のリーダーは私よ!」とばかりに、残されたメスバチたちの間で激しい権力闘争が始まっちゃうんだ!
人間で言えば、社長が突然いなくなった会社で、社員全員が社長のイスを巡って取っ組み合いのケンカを始めるようなものだね。こうなると、これまで規則正しかった社会のネットワークは一気に崩壊してしまうんだ。日常の仕事が完全にストップするこの大ピンチを、コロニーはどうやって生き延びるのか?それが今回の研究の重要なテーマだよ!

実験内容・調査方法:女王不在のコロニーで何が起きるのか観察せよ!
イギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームは、このドロドロの権力闘争の裏側を暴くために、とっても大胆な実験を行ったんだ。
なんと、自然界で平和に暮らしている熱帯アシナガバチのコロニーから、意図的に女王バチを取り除いて、その後のハチたちの行動をじっくり観察したんだよ。
研究者たちは、個々のハチの背中に小さなマークをつけて、誰が誰とケンカをしているのか、誰がエサを取りに行っているのかを、一つ残らず詳細に記録していったの。コロニー全体の社会ネットワークが、時間とともにどのように変化していくかをリアルタイムで追跡したってわけ!
トップを失ったハチの巣は、まさに無法地帯へと変貌したよ。メス同士で噛みついたり追いかけ回したりする激しい攻撃が始まり、次の女王の座を巡って争いはどんどんエスカレートしていったんだ。こんなカオスな状態じゃ、お腹を空かせた幼虫の世話なんて、誰もできないはずだよね?

驚きの結果:カオスの中で黙々と働く「補償者」たちの登場!
ところが!研究者たちがハチの巣の観察を続けると、信じられない光景が広がっていたんだ。
なんと、一部のハチたちが血みどろの権力闘争に一切参加せず、争いを完全にスルーし始めたの。そして、彼女たちはケンカするどころか、今まで以上にせっせと巣の外へエサを集めに行ったり、幼虫のお世話をしたりと、猛烈な勢いで働きまくり始めたんだ!
研究チームは、この驚くべき働き者のハチたちを「補償者(Compensators)」と名付けたよ。コロニーが争いで機能不全に陥ってしまうダメージを、彼女たちが身を粉にして働き、「補償」していたってことだね。
この補償者たちの並外れた頑張りのおかげで、激しい内紛が起きているにも関わらず、コロニーは崩壊することなく、幼虫たちにもしっかりと食べ物が行き届いていたんだ。リーダー不在の危機を救ったのは、権力を争う強いハチではなく、裏方で黙々と日常のタスクをこなすハチたちだったんだね!これってすごくない!?
なぜそうなったの?:協力は消えたのではなく「再分配」されただけだった!
でも、ここで一つの疑問が浮かばない?どうして同じコロニーにいるのに、争うハチと働くハチにキッパリ分かれたんだろう。何か生まれつきの体の大きさとかに違いがあったのかな?
実はここが一番面白いポイントなんだけど、研究チームが詳しく調べた結果、権力闘争にガンガン参加したハチと、補償者として黙々と働いたハチの間に、生物学的な違いはまったく見つからなかったんだよ!
つまり、「私はケンカが弱いから働く係ね」というような、生まれつき決められた役割(カースト)じゃないってこと。ハチたちがその場のカオスな状況を察知して、「誰かが幼虫にエサをやらないと群れが全滅しちゃう!」と戦略的に自分の行動を選んでいる可能性が高いんだ。
研究者のオーウェン・コーベット博士も、「コロニーから協力関係が消え去ったわけではなく、別の形に再分配されただけだ」と語っているよ。もし全員が権力争いに夢中になったら、新しい女王が決まる頃には幼虫は全滅して、支配する国がなくなっちゃうからね。
誰かが暴走している時は、誰かが冷静に日常を守る。そうやって、社会全体のバランスを保つフェイルセーフ(安全装置)のようなメカニズムが、進化の過程でしっかりと備わっていたんだね。生き物が集団で生き残るための、究極の「進化のハッキング」だと思わない!?

研究の限界とこれからの未来:どんな社会にも危機を乗り越える力がある!
これまでの科学の世界では、「動物の社会が安定して長続きするには、平和で規則正しいリーダーの引き継ぎルールが必要不可欠だ」と考えられがちだったんだよね。
暴力や争いによってリーダーを力ずくで決めるシステムは、社会全体のコスト(代償)が大きすぎて、長期的には自滅してしまうと思われていたんだ。でも今回の研究で、たとえ無秩序な争いが起きても、一部の個体が労働を「補償」することで、社会は十分に存続できることが見事に証明されたんだよ!
もちろん、これは熱帯アシナガバチという特定のケースだから、他の社会性昆虫や動物たちでも全く同じことが起きるかどうかは、これからの研究次第だよ。新しい女王が完全に決まった後、この補償者たちが元の生活に戻るのかも気になるところだよね。
でも、動物たちの社会が、僕たちが想像する以上に柔軟で、予測不能な危機に対処する「レジリエンス(回復力)」を秘めているってわかったのは、すっごくワクワクする大発見だよね!今後の動物行動学の研究から、ますます目が離せないよ!
TKちゃんのまとめ!:モメてる間も世界は回る!もふたんと姉妹ゲンカのお話
今回のハチの社会のニュース、みんなどうだった?大混乱の権力争いの中で、黙々と働く補償者の姿を見てたら、僕、こないだの休日のことを思い出しちゃった!
大学生のお姉ちゃんと、愛犬のもふたん(ゴールデンレトリバーの男の子だよ!)の新しいおもちゃをどっちが先に投げて遊ぶかで、ムキになってケンカしちゃったんだよね。「僕が先に遊ぶ!」「私が買ってきたんだから私!」って。
そしたらね、僕たちがギャーギャー言い争ってる隙に、もふたんが自分でおもちゃをくわえて、庭の隅っこにポトッて落として、一人で楽しそうに遊び始めたの!僕たち姉妹が権力闘争してる間に、一番重要な「遊ぶ」っていうタスクを、もふたんが見事に「補償」してくれたんだよね(笑)。
人間の社会でも、誰かがモメて仕事が滞っている時に、裏でサッとフォローして物事を進めてくれる人って絶対いるよね。ハチの世界も僕たちの日常も、そういう冷静な「縁の下の力持ち」のおかげで回っているんだなって、すっごく実感したよ!
それじゃあ、今回のサイエンスニュースはここまで!これからも、自然界の面白いハッキングや、細胞のすごいメカニズムをどんどん紹介していくから、楽しみにしててね!
ソース:ScienceDirect

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