紙切れが16億円に化ける!?ポケモンカード高騰と盗難事件の裏にある「人間の心理」とは?

画像出典:Thimo Pedersen (Unsplash)
※本記事はニュース解説を目的としたエディトリアル利用であり、画像内に含まれる『ポケットモンスター』の商標・著作権は、株式会社ポケモン、任天堂、クリーチャーズ、ゲームフリークに帰属します。
やっほー!みんな元気してる?「TKちゃんの科学実験ラボ」ライターのTKちゃんだよ!
ニュースをつけると、たまにトレカショップに泥棒が入ってショーケースが割られた…なんて物騒な事件をやっているよね。被害総額が数千万円なんてこともザラにあって、本当に驚いちゃう!
「えっ、ただの紙切れなのにそんなに高いの!?」って不思議に思ったこと、ないかな?実は今、世界中で「ポケモンカード(ポケカ)」がとんでもない価値を持っていて、大人が血眼になって集めたり、それが犯罪のターゲットになったりしているんだよ。
今回は、なぜこんなにも世界中の人々がポケカに熱狂しているのか、その背景にある「心理学」や「経済学」、そして人間の奥深い「収集のメカニズム」について、僕と一緒に徹底解剖していこう!
テーマの前提・基礎知識: すべては「おまけ」から始まった!日本が誇るコレクション文化の歴史
みんなは、お菓子についてくるおまけのシールやカードを集めた経験ってあるかな?実は、今のポケモンカードの熱狂の原点は、日本の「おまけ文化」に深く結びついているんだよ。
1970年代、日本のカルビーというお菓子メーカーが、ポテトチップスに「プロ野球選手カード」を付け始めたのが大きな転機だったと言われているんだ。当時は野球が大人気だったから、子供たちは夢中になってチップスを買ったんだって。
さらに数年後には、ロッテが「ビックリマンチョコ」を発売!このおまけのシールが大ブームになって、友達同士で交換したり、レアなシールを見せ合ったりする文化が爆発的に広がったんだ。この「集めて・交換する」というシステムが、日本中の子供たちの心を完全にロックオンしちゃったんだよね!
そして、この熱狂のど真ん中で育った少年の一人が、ポケモンの生みの親である田尻智さんなんだ。彼は子供の頃の「昆虫採集」と、友達との「虫の交換」というワクワクする原体験をベースにして、『ポケットモンスター』というゲームを作り上げたんだよ。
昆虫採集の喜びと、おまけカードのコレクション性。この2つの要素が見事に合体して、1996年にポケモンカードゲームが誕生したってわけ。歴史の繋がりを感じて、なんだかエモいよね!
コロナ禍で大爆発!なぜ今、再び世界中でポケカ熱が暴走しているのか?
発売から25年以上が経っているポケモンカードだけど、ここ数年でまたとんでもないブームになっているのは知ってる?その裏には、社会の大きな変化とテクノロジーの進化が隠されているんだ。
Pokémon GOとデジタル化が起こした「第2の波」
一時期、ポケモンフランチャイズはライバル作品に押されて少し苦戦していた時期もあったんだって。でも、2016年にスマートフォン向けアプリ『Pokémon GO』が登場したことで、世界中の大人が再び「ポケモンを捕まえる楽しさ」を思い出したんだ。
拡張現実(AR)を使って現実の公園や街でポケモンを探す体験は、5億回以上もダウンロードされる大ヒットになったんだよ。台湾では、なんと64台のスマホを自転車にくっつけてプレイするおじいちゃんまでニュースになったくらい!最近では『Pokémon TCG Pocket』のようなデジタルアプリも出て、オンライン世代の心もガッチリ掴んだんだ。
パンデミックと「16億円」の超レアカード
そして、カードの価格を異常なまでに高騰させた最大の要因が、新型コロナウイルスのパンデミックによる「巣ごもり需要」だったんだ。
家から出られなくなった大人たちが、実家の押し入れを掃除しているときに「昔のポケカのバインダー」を発見!懐かしさでネットにアップしたり、売買サイトに出品したりしたことで、「えっ、昔のカードってこんなに高く売れるの!?」と世界中が気づいてしまったんだね。
特に有名なのが「ピカチュウ・イラストレーター」という幻のカード!これは1998年にコロコロコミックのイラストコンテストの優秀者にだけ配られたもので、世界に39枚しか存在しないと言われているんだ。
なんと、アメリカの有名インフルエンサーであるローガン・ポールさんが、このカードを約1649万ドル(当時のレートでなんと約20億円以上!)で購入したことで、カードの資産価値が爆発的に知れ渡る結果になっちゃったんだよ。
「集めたい」は本能だった!?行動経済学と心理学が明かすコレクションの魔力
でも、いくらレアとはいえ、ただの印刷された紙に数千万円、数億円という価値がつくのは、ちょっと不思議じゃない?実はここには、人間の脳をハッキングするような「心理学」と「行動経済学」のメカニズムが働いているんだよ!
まず一つ目は「ノスタルジー(郷愁)の力」。人は、自分が子供の頃に熱中したものに対して、大人になって自由なお金を手にした時、当時満たされなかった欲求を爆発させる傾向があるんだ。
心理学的に、楽しかった過去の記憶はお金に変えられない「安心感」を与えてくれるから、人はそこに大きな対価を払うことを惜しまなくなるんだって。
さらに「狩猟採集の本能」も関係しているよ。大昔、人類は木の実を集めたり狩りをしたりして生き延びてきたよね。僕たちの脳の奥底には「珍しいものを集めて備える」というプログラムが未だに残っていて、カードのコレクションはその本能を安全に満たしてくれる最高のエンターテインメントになっているんだ!
そして行動経済学で言う「スノッブ効果」。「他の人が持っていない珍しいものが欲しい!」という心理のことで、「世界に39枚しかない」といった極端な希少性が提示されると、人間の脳は論理的な価値判断をすっ飛ばして「絶対に手に入れなきゃ!」と熱狂してしまうバグみたいな性質を持っているんだよ。面白いよね!

なぜ宝石でも時計でもなく「カード」が狙われる?完璧すぎる「盗品」の条件
こんな風に価値が跳ね上がった結果、悲しいことにポケカは国際的な犯罪組織のターゲットになってしまったんだ。オーストラリア、アメリカ、そして日本でも、夜中にショップが襲撃される事件が相次いでいるよね。
でも、なぜ泥棒たちは重たい金庫に入った宝石や高級時計ではなく、カードショップを狙うんだろう?実は、トレーディングカードは「犯罪者にとって理想的すぎる物理特性」を持っているからなんだ。
カードはたった数グラムと圧倒的に軽くて、ポケットにも隠せるくらい小さいよね。しかも、宝石のように製造番号が刻印されているわけでもないし、国境を越えて持ち運んでも怪しまれにくい。
さらに、世界中どこでも同じルール、同じキャラクターの名前で共通の価値が成立しているから、海外のネットオークションで簡単に現金化できちゃうんだよ。アニメのキャラクターが言語を超えて愛されたりしている素晴らしいグローバル化が、皮肉なことに「最高に換金しやすい盗品」の条件を満たしてしまったんだね。

「ただの紙」に価値を見出す、ホモ・サピエンスの恐るべき認知革命
ここで少しスケールを広げて、僕たち「人類の進化」という視点からカードの価値について考えてみよう!
よく考えたら、「ただのインクが乗った紙」に数億円の価値があるなんて、動物界の常識からしたらあり得ないことだよね。愛犬のもふたんにお札やレアカードを見せても、ジャーキー1枚の方が何万倍も喜ぶはずだよ。
この「実体のないものに共通の価値を信じ込む能力」こそが、人類が他の動物と一線を画して発展してきた最大の理由だと言われているんだ。歴史学者たちはこれを「認知革命」と呼んでいるよ。
大昔の貝殻のお金から始まって、金貨、紙幣、そして現代の電子マネーや仮想通貨まで。僕たちホモ・サピエンスは「みんなが価値があると思っているから、これには価値がある!」という壮大な『共同幻想』を信じる力を持っているんだ。
ポケモンカードの高騰も、まさにこの「人類特有の想像力」が生み出した巨大な現象の1つなんだよ。地球上のただの炭素と水素と酸素からできた紙切れが、人間の脳を通すことで黄金以上の輝きを放つなんて、生命の進化って本当にロマンがあるよね!
TKちゃんのまとめ!: お姉ちゃんと昔のバインダーを開封してみたら…!?
いやー、ポケモンカードの裏側にこんな深い心理や歴史が隠れていたなんて、科学の目線で紐解くと本当にワクワクするよね!
実はこの前、実家でお姉ちゃんと一緒に部屋の大掃除をしていたら、押し入れの奥からお姉ちゃんが小学生の頃に集めていたキラキラのカードバインダーが出てきたんだよ!
「これ、もしかして何百万円の価値があるかも!?」って二人で大興奮して、スマホで一生懸命価格を調べたんだけど……結果はどれも数百円くらいのノーマルカードばっかりで、二人でずっこけちゃった!(笑)
でもね、そのバインダーを見ながら「このカード、あの時○○ちゃんと交換したんだよね」ってお姉ちゃんがすごく嬉しそうに話してくれて。何百万円の価値はなかったけど、お姉ちゃんにとっては値段がつけられないくらい大切な「思い出の宝物」なんだなぁって、少しほっこりした気分になったよ。
みんなの家にも、実はものすごい価値を秘めた(あるいは思い出がいっぱい詰まった)お宝が眠っているかもしれないね!それじゃあ、また次回の「TKちゃんの科学実験ラボ」で会おうね!バイバーイ!
ソース:The Conversation

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