SNSの炎上やゴシップ、なぜか見ちゃうのは「サルの本能」だった!?
やっほー!サイエンスライターのTKちゃんだよ!みんな、今日も日常に隠れたサイエンスの面白さ、見つけてる?
突然だけど、キミはSNSで誰かが言い争っているのを見かけたり、ちょっとした揉め事のニュースが流れてきたとき、ついついスクロールする手を止めて見入っちゃうことってない?
「自分には関係ないのに、なんでこんなに気になっちゃうんだろう…」って不思議に思うよね。でもね、安心して!それってキミの性格が悪いわけじゃなくて、進化の過程で脳に刻み込まれた「バグ」みたいなものかもしれないんだ。
今回は、オランダの研究チームが「カニクイザル」を対象に行った、とってもユニークな動画実験のニュースを持ってきたよ。僕たちの行動のルーツに迫る、サイエンスエンタメの世界へ飛び込んでみよう!
研究の背景:サルの社会も超複雑!生き残るための情報戦

そもそも、動物にとって「社会」ってなんだと思う?野生の世界って、ただエサを食べて寝るだけじゃないんだよね。
群れで生活する動物、特にサルたちの社会は、人間が思っている以上に複雑なルールや人間関係(サル関係?)で成り立っているんだ。誰が一番偉くて、誰と誰が仲良しで、逆に誰が対立しているのか。そういった「社会的な情報」を把握しておくことは、群れの中で安全に生き残るための絶対条件なんだよ。
たとえば、群れのボスの機嫌が悪いときにうっかり近づいたら、とばっちりで攻撃されちゃうかもしれないでしょ?だからサルたちは、自分が直接関わっていなくても、周りの仲間たちの行動をこっそり観察して(盗み聞きや盗み見みたいにね!)、情報を集めていると考えられているんだ。
でも、「どんな情報に一番興味を持つのか」「サルの立場によって見るものは変わるのか」って、なかなか正確に測るのが難しかったんだよね。そこで研究者たちは、「サルに動画を見せる」という、現代っ子みたいなアプローチでこの謎に挑んだってわけ!
実験内容・調査方法:サルに「YouTube」を見せてみたら?

オランダの研究チームは、多世代の大きなグループで飼育されている「カニクイザル」たちに協力してもらって、面白い実験を行ったよ。
サルたちの前にモニターを置いて、いろんな短い「サルの動画」を見せたんだ。動画のパターンは大きく分けて2つの要素で構成されているよ。
1. 出演しているのは「知ってるサル」か「知らないサル」か
一つ目の条件は、動画に映っているのが「普段一緒に生活しているグループの仲間」か、それとも「まったく見たこともない見知らぬサル」か、という違い。
2. 動画の内容は「激しい」か「穏やか」か
二つ目の条件は、動画の中のサルたちが何をしているか。「走っている」「争っている」といった激しくて攻撃的なアクション動画か、それとも「座っている」「毛づくろいしている」といった穏やかな日常動画か、という違いだよ。
これらの動画を見せたとき、モニターの前のサルが「どれくらい画面に釘付けになったか(注目の度合い)」や、「身体を掻いたりする仕草(自己指向性行動といって、ちょっと不安になったり緊張したときに出るサイン)」がどう変化するかを、じっくり観察して記録したんだ。まるで、僕たちがYouTubeのリアクション動画を撮られているみたいで面白いよね!
驚きの結果:他人の揉め事に釘付け!順位が低いほど空気を読む!?

実験の結果、サルたちの「情報の好み」がめちゃくちゃハッキリと出たんだ!
まず、サルたちは見知らぬサルの動画よりも、圧倒的に「自分のグループの仲間の動画」の方に強い興味を示して、じーっと見つめていたんだよ。やっぱり身内のゴシップや動向は気になるみたい。
そして一番面白かったのが、動画の「内容」による違い。サルたちは、ただ座って毛づくろいしているような平和な動画よりも、「激しく走ったり、争い事が起きているような攻撃的な動画」から目を離せなくなっていたんだ!
さらに研究チームがサルたちの「群れの中での立場(順位)」を調べたところ、グループ内での順位が低いサルほど、仲間たちの動画を熱心に見つめる傾向があることがわかったんだよ。下っ端ほど、周りの空気を読んで情報を集めようと必死になっているってことだね。
逆に、若いサルたちに「見知らぬサル」の動画を見せると、緊張して自分自身の身体をボリボリと掻くような「不安のサイン」が多く出たんだ。知らない相手が画面の向こうにいるだけで、「えっ、誰これ!?怖いんだけど!」ってドキドキしちゃってたみたい。反応が素直すぎてちょっと可愛いよね。
なぜそうなったの?:脳に刻まれた「進化のハッキング」

じゃあ、なんでサルたちは「仲間の争い事」の動画にここまで惹きつけられてしまうんだろう?その理由は、ずばり「生き残るための進化のハッキング」なんだ!
群れの中で誰と誰が対立しているのか、誰が強くて誰が弱いのか。そういう「ネガティブで激しい出来事」は、平和な日常の出来事に比べて、自分の身の安全に直結する超重要データなんだよね。
特に順位が低いサルにとっては、強いサル同士の揉め事にうっかり巻き込まれたら大怪我をしてしまうかもしれない。だから、「誰が揉めているのか」を常に監視して、危険を避けるためのポジショニングを考える能力が、長い進化の歴史の中で磨かれてきたってわけ。
そして、これって僕たち人間にもそっくりそのまま当てはまると思わない?人間も、霊長類として複雑な社会システムを築いて生きてきた生き物。だから、他人のトラブルや対立構造といった「ネガティブで刺激的な社会情報」を見ると、脳の奥底にある太古のアラームが鳴って、「この情報を知っておかないとヤバいかも!」って無意識に注目しちゃう「脳のバグ」が発動するんだよ。
SNSで炎上や争い事から目が離せなくなるのは、僕たちの脳が「群れで生き残るための優秀なレーダー」をフル稼働させている証拠でもあるんだね。
研究の限界とこれからの未来:野生の世界ではどうなる?
今回の実験は、動物園などの「飼育下」にいるカニクイザルで行われたものなんだ。飼育されているサルたちは、野生のサルたちとは少し違うストレスや環境を経験しているから、「野生の過酷な大自然の中では、また違った反応が出るんじゃないか?」という疑問は残されているよ。
それに、今回は動画に対する「注目」を時間の長さなどで測ったけれど、これからの研究では、もっと精密なアイトラッキング(視線計測)技術とかAIを使って、「動画の中のどの部分(ボスの顔?それとも攻撃している手?)を一番見ているのか」まで詳しくわかるようになるかもしれないね!
動物たちの社会情報の処理方法を解き明かすことは、僕たち人間がどうやって今の複雑なコミュニケーション能力を獲得してきたのかを知る、大きな手がかりになりそうだよ。
TKちゃんのまとめ!:日常の「チラ見」も本能だった!
そういえばこの前、学校の帰りに近所のスーパーにアイスを買いに寄ったときの話なんだけどね。
レジに並んでいたら、僕の2、3人前にいたお客さんが、「クーポンの使い方が違う!」って店員さんとちょっと口論になっちゃってたんだ。別に僕には関係ないことなんだけど、その場にいた他のお客さんたちも、僕も、なんかみんな揃ってそっちの方をチラチラ見ちゃってて。なんだか気まずい空気が流れていたんだよね。
その時は「うわぁ、関係ないのに見ちゃうの申し訳ないな…」って思ったんだけど、今回のサルの研究を知って、すごく納得しちゃった!あのスーパーにいたみんなの脳内でも、「群れの中で揉め事が起きてるぞ!情報を集めろ!」っていうサルの頃からの本能スイッチが、無意識にカチッと入っちゃってたんだなって。
人間の行動って、一見理不尽に見えることでも、進化の歴史を辿るとちゃんと「生き残るための理由」があるのが本当に面白いよね!次に誰かの揉め事が気になっちゃった時は、「あ、今、僕の中のサルの本能が働いてるな」って一歩引いて観察してみると、違った視点で見えるかもしれないね!それじゃあ、また面白いサイエンスの話題を見つけたらシェアするね!
ソース:Reactions to social videos in long-tailed macaques (Springer)
【TKちゃんからのお願い】
※本記事は最新の心理学研究に基づく情報提供を目的としており、専門的なカウンセリングや診断を代替するものではありません。人間関係や心の悩みについて深刻な不安がある場合は、一人で抱え込まず専門の機関にご相談くださいね!

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