九州の装飾古墳が教える古代人の頭の中!「顔のない主人公」と幾何学模様のサイエンス
やっほー!みんな元気?「TKちゃんの科学実験ラボ」の専属サイエンスライター、TKちゃんだよ!
今回は、細胞や宇宙のお話から少し視点を変えて、「古代人の脳内」をハッキングするような、めちゃくちゃワクワクする考古学と認知科学のニュースを持ってきたよ!
テーマは、日本の古墳時代後期に作られた「装飾古墳(そうしょくこふん)」。九州地方には、石室の壁に色鮮やかな絵や模様が描かれたお墓がたくさんあるんだけど、そこに描かれている人物画には、ある奇妙な特徴があったんだ。
なんと、描かれているのは具体的な「誰か」ではなく、顔のない匿名の主人公だったかもしれないんだって!これって一体どういうことなのか、最新の研究からその謎に迫ってみよう!
研究の背景: まるで古代の美術館?九州に眠る「装飾古墳」の謎

日本の歴史の授業で「古墳時代」って習うよね。前方後円墳とか巨大なお墓が作られた時代だけど、5世紀から7世紀頃の九州地方では、お墓の内部にベンガラ(赤)や石黄(黄色)、緑などを使って色鮮やかな壁画を描く「装飾古墳」がたくさん作られたんだ。
壁に描かれているのは、馬や船、弓矢といった具体的なアイテムのほかに、「同心円(どうしんえん)」や「連続三角文(れんぞくさんかくもん)」と呼ばれる幾何学的な模様など、バリエーションがすごく豊か!まるで古代の美術館みたいだよね。
これまでは、これらの絵は「死者が死後の世界へ旅立つための乗り物」や「魔除けの儀式」を表していると考えられてきたんだ。でも、ケンブリッジ大学出版局の学術誌に掲載された研究では、もっと踏み込んだ新しいアプローチが取られたんだよ。
研究者たちは、壁画を単なる「絵」としてではなく、古代人が空間をどう認識し、その絵が人々にどんな影響を与えていたのかという「主体性(エージェンシー)」や「抽象化」の観点から分析したんだ。なんだか難しそうな言葉だけど、中身はめちゃくちゃ面白いから安心してね!
実験内容・調査方法: 壁画のモチーフを徹底解剖!図形と人物の配置から読み解く暗号

研究チームは、九州地方にある装飾古墳の壁画データを集めて、そこに描かれたモチーフ(図像)の配置や、人物の描かれ方を詳細に比較分析したんだ。
特に注目したのは、絵がどれくらい「リアル」に描かれているか、それとも「抽象的(シンプル)」に描かれているかというポイント。そして、それらの絵が石室という立体的な空間の中で、どのように配置されているかをマッピングしていったんだよ。
例えば、王様のお墓なら「王様が敵を倒しているド派手な肖像画」がどーんと描かれていそうなイメージがあるじゃない?でも、実際の装飾古墳を調べてみると、人物の描写にはある一定のルールが存在していることが分かってきたんだ。
また、意味不明な連続した三角形や円の模様が、ただの飾りとしてではなく、空間を区切ったり、見る人の視線を誘導したりするように計算して配置されている可能性も浮上したんだ。古代人、ただお絵かきしていただけじゃなかったんだね!
驚きの結果: 描かれていたのは「特定の誰か」じゃなかった!?顔のない「匿名の主人公」
データ分析の結果、見えてきたのは驚くべき事実だったよ。壁画に描かれている人物たちは、顔のパーツ(目や鼻)が詳細に描かれた「特定の誰か(=肖像画)」ではなく、棒人間のように徹底的に抽象化され、定型化された姿だったんだ!
つまり、このお墓に眠っている豪族のリアルな似顔絵を描いたわけじゃないってこと。研究チームはこれを、「特定の個人」から切り離された「匿名の主人公(anonymous protagonist)」であると表現しているよ。
さらに、連続する三角文や同心円といった幾何学模様は、まるで石室という空間自体を「この世ならざる特別な空間」へと変容させる働き(エージェンシー)を持っていたことが分かったんだ。
抽象的な模様や顔のない人物画が組み合わさることで、お墓の中は単なる死体の安置所ではなく、魂が次のステージへと向かうための「システム空間」みたいになっていたんだね。
なぜそうなったの?: 古代人のハッキング術!抽象化されたアートが魂をアップグレードする装置だった

じゃあ、なんでわざわざ似顔絵じゃなくて「顔のない匿名の主人公」を描いたんだろう?ここからが、古代の認知科学とも言えるめちゃくちゃ面白いところだよ!
もし壁画に「生前のリアルな顔」を描いてしまったら、それはいつまでも「死んだ〇〇さん」のままだよね。でも、顔の特徴をなくして抽象的な記号にしてしまうことで、その人物は特定の個人を超越した「普遍的な祖先の霊」へとアップグレード(神格化)されるんだ。
現代で例えるなら、トイレのマーク(ピクトグラム)みたいなもの。リアルな男女の絵じゃなくて、シンプルな記号になっているからこそ、世界中誰が見ても「これは自分も対象なんだ」って理解できるでしょ?
これと同じように、古代の人々はアートを抽象化することで、死者を「生身の人間」から「見えない世界の存在」へと変換させるプロセスを視覚化していたんだ。つまり、壁画はただの飾りではなく、人間の認知をハッキングして死後の世界を信じ込ませるための、超高度な「装置」だったというわけ!
研究の限界とこれからの未来: 認知考古学が解き明かす、古代のアートと人間の脳のつながり
とはいえ、1500年以上前の人々に「これ、どういう意味で描いたの?」って直接インタビューすることはできないよね。当時の人々の頭の中(認知プロセス)を100%完全に証明することは、やっぱり難しいのが考古学の限界でもあるんだ。
でも、今回の研究のように、ただ発掘して「こんな模様がありました」で終わらせるんじゃなく、現代の認知科学の視点を取り入れて「なぜ人間はこの模様を描きたくなるのか」「それが人間の心にどう作用するのか」を考えることで、古代人の世界観の解像度がグッと上がってくるんだよ。
これからの考古学は、AIを使った画像パターンの解析なども進んでいくはず。九州の装飾古墳が持つ「謎の図形」の完全な暗号解読ができる日も、そう遠くないかもしれないね!
TKちゃんのまとめ!: 普遍的な「記号」になるって、実はすごいシステムだよね!
特定の顔を描かないことで、逆にスケールを大きくする古代人のセンス、すごくない!?この前、日曜日にお母さんに頼まれて、近所のスーパーへおつかいに行った時のことを思い出しちゃった。
買い物を済ませてセルフレジに並んだんだけど、画面に表示される「袋に入れますか?」みたいな案内って、全部シンプルな棒人間のイラスト(ピクトグラム)だよね。もしあそこにおじさんや女子高生のリアルな写真が使われてたら、なんか違和感があるし、「自分には関係ないかも」って一瞬脳がエラーを起こしちゃう気がするんだ。
個性を消して「誰もが自分を重ね合わせられる匿名性」を持たせることで、物事がスムーズに進む。古墳時代の壁画も、スーパーのセルフレジのアイコンも、人間の脳が情報を処理する仕組みをうまく利用しているっていう点では、全く同じなんだなって感心しちゃった!
過去の人々の残したアートから、人間の普遍的な「心の仕組み」が見えてくるなんて、サイエンスってやっぱり面白いよね!それじゃあ、また次回の記事で会おうね!

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